沖縄建設新聞 2011年(平成23年)7月6日(水)第2544号

2015年1月(1)
2014年9月(1)
2014年6月(1)
2014年5月(1)
2014年1月(1)
2013年9月(1)
2013年6月(2)
2013年4月(1)
2013年1月(1)
2012年10月(1)
2012年9月(1)
2012年8月(3)
2012年7月(1)
2012年5月(5)
2012年3月(2)
2012年2月(1)
2012年1月(1)
2011年9月(1)
2011年7月(7)
2011年6月(1)
2010年12月(1)
2010年11月(13)
2010年6月(1)
2010年5月(1)
2009年11月(2)





管理者用 ログイン画面
  会社の最新ニュース
沖縄建設新聞 2011年(平成23年)7月6日(水)第2544号

~技術紹介~
硬質地盤クリア工法
全国圧入協会

 全国圧入協会(高瀬三郎会長)は国土交通省新技術情報システム(NETIS)にも登録されている「硬質地盤クリア工法」の現場見学会が6月10日、浦添市の「那覇港(浦添ふ頭地区)臨港道路(浦添線)空寿崎側橋梁取付部埋立工事」(発注:沖縄総合事務局開発建設部)の現場で実施し、工事関係者に対して同工法を紹介した。

硬質地盤クリア工法見学会開催
『全国圧入協会』 工法特徴を現場で説明

 現場見学会は、工事を請け負っているみらい建設工業(株)・(株)内間土建JVと、硬質地盤クリア工法を施工している(株)丸浩重機工業の協力により開催されたもので、圧入協会会員や発注者・コンサル業者ら約80人が参加した。
 硬質地盤クリア工法は①従来工法では難しい玉石混じりの砂礫層や岩盤など最大N値50以上の硬質地盤への圧入施工が可能②施工システムがコンパクトなので、水上・傾斜地など厳しい施工条件下での施工に最適。仮説桟橋等も必要としない③圧入とオーガ掘削を連動させた「杭抜き理論」により、掘削を最小限におさえるため、排土を抑制し、周囲地盤を乱さない④圧入機本体が完成杭をつかむ構造のため、転倒の危険性がなく、パイルオーガと杭が独自の機構で固定されていて、高い安全性を保持している―などの特徴がある。
 はじめに圧入協会の北村昌之技術委員が工法の概要や用途に応じたバリエーション事例を紹介した。参加者からは「同工法の導入を検討しているが、コスト面が大きな課題となっている」と同工法採用が難しい状況との指摘があり、北村氏は「積算は全国一律の平均値を用いている。地域特性を良く知る地元業者が意見を述べていくことが重要。工法の概要や有効性の説明は協会からのフォローもしていきたい」と答えた。
 現場見学では、実際の鋼矢板の圧入作業が披露された。工事を請け負っているみらい建設工業(株)・(株)内間土建JVの松永秀彰所長は「施工地盤が琉球石灰岩の地盤だったこと、加えて、現場の敷地が限られていることから、同工法を採用している。操作が目前で出来るので、安全、品質管理もしやすい」と説明した。また、同工法の機械を所有し、施工に当たっている(株)丸浩重機工業の比嘉俊浩社長は「工法を理解してもらう機会と考え、見学会に協力した。県内では今回の現場が8件目の現場になる。施工現場は海岸に面しており、機械に使用しているオイルは万が一、流れ出しても自然界のバクテリアに分解される、生分解性油脂を採用している」と、沖縄の自然環境にも配慮した工法であることを説明した。
 参加者からは「工法のメリットは理解しているが、単価的には従来工法よりも割高で、実際に採用するのは難しい面がある。発注者の理解を得ることが大きな課題」との感想もあった。圧入協会の吉岡稔技術委員は「時期的にも天候的にも恵まれて、施工業者やコンサル業者の皆さんから多くの参加をいただいた。硬質地盤クリア工法は、狭いスペースでも効率的な作業が可能で、地盤の硬さに対応した工法バリエーションが開発されている。単価は従来工法と比較すると割高になる場合もあるが、制度が高く、工期も短い」とコスト面の課題を認識する一方で、敷地や地盤などの厳しい施工条件下での施工が可能になる点を強調した。
 工法の詳細は同協会HP ( http://www.atsunyu.gr.jp )にも掲載中。

■日時 : 2011-07-11 03:44:46■会社案内